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2018年8月10日 (金)

ハイブリッド老婆

キラキラネームもシワシワネームも面白い造語だと思ったが、こういうのは次から次へと出てくるようだ。

 

ハイブリッド老婆

文春オンラインで、「ハイブリッド老婆」という言葉を見て、思わず吹き出した。なんでも、気力、体力、財力が充実した老年の女性を称してのことらしい。エンジンのパワーとモーターのドライブでパワフルに動き回るということだろうか。燃費がいいということにかけて“そのくせ案外ケチ”というのを言外に匂わせている

大変結構なことだと思う一方、こういう人が身近にいて、あれこれ干渉してきたらさぞうっとうしいに違いない。人生の成功体験を鎧のように身にまとって、上から目線で説教されたのではたまらない。

記事は実母がモデルだったが、嫁にとって義母がそうだった場合の苦悩は想像するにあまりある。ハイブリッド老婆は、多分、正論が必ずしも好論でないということを悟っていない。現役世代はそれぞれに事情を持っているのだ。

誰が作った言葉かは知らないが、こういう造語は川柳をうんと短くしたような趣がある。

 

ステルス作戦

いつから使われるようになったのか、新潟の県知事選挙でクローズアップされた言葉だ。背後にいる政党は表に出ないで戦う選挙のことらしい。なるほど。ただ、それで選挙民にバレないかというと、たいていはバレバレで、ステルス性能は低い。

そんなことよりも、立候補者の性格や日常の言動、過去のスキャンダル歴などがステルスになっていることが問題だ。だから当選後に本性が出て、暴言失言、不適切なふるまいなどの“あきれキャラ”が後を絶たない。

ではどうしたらいいかというと、これは難問だ。選挙前の悪口はメディアへのないものねだりだからだ。その一方、メディアは発言の一端をとらえて針小棒大に“暴言”に仕立てあげる傾向がある。

 

走るシーラカンス

若い人は御存知ないだろうけれども、昔、三菱デボネアという主として黒塗りの高級車があった。一般には全く売れず、三菱系の会社の重役専用車とも言われた。

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レトロな角ばった姿かたちを長く変えなかったため、「走るシーラカンス」と揶揄されている。さすがに今はモデルチェンジをしているらしい。

 

ヘリコプター・ペアレント

これは、我が子のことが心配で、学校でもどこでもまるでヘリコプターがホバリング(空中停止)するかのように子供につきまとう親のことを言うらしい。気持ちはわからぬでもないが、子供にとってはさぞ迷惑なことだろう。語呂が悪いのでこの言葉は多分定着しないだろうけど、面白い表現だ。

ドクターヘリ事業に携わっていた関係から、ヘリコプターについては無駄に詳しいが、手動の場合は風を読みながら両手両足で操縦しなければならないので、ホバリングをピタッと決めるというのは結構難しい。失速の危険性もある。

ヘリコプターに関してはコンピューターによる自動のホバリング装置があるが、こと対子供関係ではオートというわけにはいくまい。つかず離れず、適正な距離感というのは人間が営みを続ける限り永遠の命題だ。

 

日傘男子

日傘というと女性専用の感があったが、日焼けを嫌って日傘をさす男性が増えて、これを日傘男子と呼ぶらしい。遮るもののないゴルフ場では日傘をさしている人も少なくない。写真は日傘男子、と言いたいが、男子という表現には躊躇するとっくに還暦を過ぎた単なるオッサン。我がよきライバル。

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私に関しては面倒なので日傘を使ったことはない。だからすっかり日焼けしてしまった。サウナで鍛えているから暑さには強いとうそぶいてはいるものの、暑いのは暑い。そうボヤいていたら、75歳の同伴者が、「暑いの寒いのと言っていたらゴルフなんぞやってはおれない」と。ご説ごもっとも。

今どきの後期高齢者は何とも元気で、敬服のほかない。もちろん、病に伏して施設や療養型の病院にいる人も、物故者もいるわけだが、何がこの運命を分けるのか、謎である。節制だとはとうてい思えない。健康ヲタクだったらこんなカンカン照りの猛暑日にゴルフなどやるはずがない。ついでに書けば、猛暑∽熱中症というパターンが定着したようだが、その傾向はあるにせよ、この病態はそれほど単純なものではない。

 

ここであげたのは一部だが、新しい造語は多くある。棄たれるもの、長く残るもの、傑作、駄作と色々だろうが、川柳感覚で楽しめる気がする。

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