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2017年11月 9日 (木)

早期の英語教育

2歳の孫と一緒に絵本をめくっていた時、言葉がまだ覚束ないない彼が「ィク!」とのたまう。「ん、イマなんつった?」、と思わず聞き返す。そうするとニコニコと嬉しそうな顔をしてやはり「ィク!」。「ああ、ケーキのことなの」と私。そうは言ったものの、英語の発音としてはたかだか2歳の孫の方が正しいと、我がジャパニーズイングリッシュの「ケーキ」が思わず恥ずかしくなる。
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そのあと、今度は飛行機の絵を見て「ァプㇾン」。さすがにこれは再現性があると悟ったものの、はてなぜなのか、と、狐につままれたような思いにかられる。母親に尋ねてみると、「この子は幼児向けの英語番組がすごく好きで、いつも見てるんです」と。そういうことかとようやく納得。余計な雑念が全くなく、真っ白な状態で音をそのままとらえるので、正確な発音になるわけだ。どうせそのうち忘れるだろうが、音への親和性は残るだろう。

 

早期の英語教育には賛否両論があるようだが、英語に泣かされた私としては、大いに賛成である。日本語は日本にいる限りどうやったって必ず習得できる。

 

thの音は非常によく出るし習うのでさすがに覚えるけれども、日本人にとってこの音は自然には絶対に出てこない。また、日本語にはないというか、区別をつけないので、lrの発音は相当に英語が達者な人でないと音が出せないし聞きとれない。英語圏の人達にとっては全然違う音らしいが、それが我々にはわからない。bとvも気をつけないと間違うし、csheも日本語ではさして区別はないが、音としてはかなり違うようだ。sitshitを間違うとえらいことになる。

 

こと左様に日本人にとって英語は悩ましいわけだが、いにしえのいきさつからどこか共通しているのか、韓国語は習得が早いようだ。スペイン語は日本語と同じ表音文字なので、覚えやすいらしい。

 

外国人の日本語習得は結構難しいのではないと思うのだけど、デープ・スペクターさんやパックンことパトリック・ハーランさんは実に見事に操るし、流暢な日本語を話す外国人は少なくない。感心するのが外国人相撲力士だ。みんな日本語がうまいので、組織として相撲部屋は語学教育に長けているように思える。これはあくまで推測だが、外国語を喋る人が少ないので、遠慮容赦なく日本語のシャワーを浴びせる中で自然に習得させているのだろう。

 

ノーベル賞の益川敏英さんは、英語なんてできなくても関係ない、と豪語しておられた。このぐらいの人になるとそうだろうけど、やはり世界の公用語として最も多く用いられている英語に慣れた方がいいことは確かだ。私の世代だと受験以外にはあまり役に立たない文法ばかりやっていた英語の授業も、今は相当に実用的なものに変わりつつあるらしい。いいことだと思う。

 

とはいえ、言葉はあくまでコミュニケーションの道具に過ぎないので、面白い話とか、しっかりした意見交換、あるいは自国の歴史や文化のことなど内容のある話、ができることが重要だ。英語を話したいがために日本人に話かけるアメリカ人はいない。負け惜しみながら、私はそちらで勝負したい。

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